皮膜の析出に電気を使用しないため、付き回りと膜厚精度に優れます
無電解ニッケルめっきは、ニッケル(Ni)とリン(P)からなる合金めっきです。
めっき液中で還元反応が起こり、金属が析出していく為、液が触れるところは均一な皮膜が得られ、電気めっきにはない付きまわり・膜厚均一性が得られ、耐食性にも優れるのが特徴です。
皮膜の硬さは、析出状態がHv500程度で、300℃×2hの熱処理を行う事で、Hv800~900まで上昇します。
弊社では、社内独自技術によりオリジナルの無電解ニッケルめっき液を開発し、高品質な皮膜を提供しております。
各種加工品への防錆皮膜から、硬さを活かした耐摩耗性皮膜、精密部品や金型の寸法調整等といった幅広い用途にお使い頂くことができます。
マスキングにも対応致します。
皮膜組成(wt%) |
Ni | 90~92 |
P | 8~10 | |
硬度(Hv) |
析出状態 | 500~600 |
300℃×2h | 800~900 | |
動摩擦係数 |
対PPS | 0.37 |
対SUJ-2 | 0.7 | |
融点(℃) | 890 | |
有効使用温度(℃) | 硬度維持等を考慮 | 400 |